テーブルクロス とりぼん 140cm角【10枚】
¥2,860 税込
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素材にはエコバック等でも使用されているPP(ポリプロピレン)を採用しており、厚手で透けにくく、汚れも拭取りができますので、複数回ご使用頂ける耐久性を備えています。
全5色、シートタイプ・ロールタイプをご用意しており、季節などで店内の雰囲気を変えられます。
■色:ワインレッド・ダークブルー・ダークグリーン・クリーム・ホワイト
■サイズ:140cm正方形
■素材:PPスパンボンド不織布(厚み60g/平米)
■販売単位:10枚
PP(ポリプロピレン)スパンボンド不織布(ふしょくふ)とは?
不織布は「ふしょくふ」と読みます。文字の通り、織らない布状の物の事を言います。普通「布」というのは、繊維を織ったり編んだりしてシート状にするのですが、不織布は織らないのです。その為、織物や編物よりも耐久性が低く、使い捨ての製品として使用される事が多い商品となります。
PP=ポリプロピレンとは、不織布でよく使われている原材料の名前です。
スパンボンドとは、不織布を製造する時の製法の名前です。ペレットと呼ばれる米粒状のプラスチックを熱で溶かし、冷やしながら繊維化・ウェブ化して不織布を作ります。当社の使い捨てテーブルクロスとりぼんに使用されているPPスパンボンド不織布にはエンボス加工(凹凸のこと)が施されているので、布のような柔らかい質感を作り出す事ができます。
テーブルクロスの歴史
テーブルにテーブルクロスがかけてあると、お洒落で高級感が出ますよね!
今はそんな風に、素敵な空間を演出するアイテムとして使用されているテーブルクロスですが、実は!使われ始めた当初は、食事で汚れた手や口を拭く為の物だった、ってご存じでしょうか?テーブルクロスの起源はよくわかっていないそうなのですが、8世紀頃のヨーロッパでは既に存在していたようです。そして、その頃のヨーロッパでは、食事は手づかみで食べていたのです。スプーンやフォークが使われるようになったのは16世紀・17世紀。
それまでは、ナイフで切り分けた肉などを手づかみで食べていたとのこと。その為、食事をするとどうしても手が汚れてしまいます。そこで、テーブルクロスを使って拭いていたそうなのです。当時のテーブルクロスは、食事の時に汚れた口や手を拭く、今で言うナプキンのような形で利用されていたんです。また、中世ヨーロッパの絵画などを見ると、当時はテーブルクロスの上に直接パンを乗せているようです。器が少ないので、このパンをお皿代わりにして肉を乗せたりもしていたのだとか。洋食というとマナーが色々あって優雅でお上品なイメージですが、元々は「手づかみで食べ、テーブルクロスで手や口を拭いていた」と聞くと、ちょっと驚いてしまいますね!
白いテーブルクロスは特別な食事会の象徴?
13世紀頃のヨーロッパでは、純白のテーブルクロスは貴族だけが使用を許されていたのだそうです。テーブルクロスで口や手を拭く文化があった頃ですから、純白のテーブルクロスはすぐに汚れてしまいますよね。こまめにテーブルクロスを取り替えて美しいテーブルセッティングを維持する、そんな生活がきっと貴族の贅沢だったのでしょうね。今でもヨーロッパでは、正式な晩餐会や結婚披露宴などの特別な場所では、白いテーブルクロスを使うのが伝統だそうです。ですが、それは外国の話。日本の結婚式ですと、飾るお花を引き立てる色合いのテーブルクロスを選ぶ事の方が多いのではないかと思います。もちろん、カラフルな色合いの花の色を引き立てるのはやはり白いテーブルクロスですが、パステルカラーやくすんだ色合いのお花の場合は、濃い色のテーブルクロスを引くと、お花の色が引き立ちます。当社のテーブルクロスで人気のダークブルーやダークグリーンがお勧めです。また、装花の色を1色選んでテーブルクロスの色にするのも素敵です。ナプキンやお皿が白い場合には、ぐっとシックなワインレッドもお勧め。当社のテーブルクロスとりぼんワインレッドは深い色合いなので、秋に式典を開催される方にはぜひ検討して頂きたい色です。或いは、ホテルの食堂などで、お花などを特には飾らない場合には、テーブルクロス単体で部屋全体が明るい印象になるイエローのテーブルクロスも素敵だと思います。ぜひ、シーンに合わせて様々な色合いのテーブルクロスをお楽しみ下さい。
テーブルクロスの役割
敷くだけでおしゃれなテーブルクロスですが、実は見た目だけが役割ではありません。とても実用的な理由があるのです!
■テーブルの保護
テーブルクロスの役割として1番重要なのは、テーブルの保護です。毎食使うテーブルは、飲みこぼしや食べこぼしなどで汚れが付着してしまいますし、食器やグラスを置く時にどうしても小さな傷が付いてしまいます。こうした汚れや傷は、長い間使用している間にどんどん積み重なり、テーブルを劣化させていきます。テーブルクロスは、そうした痛みからテーブルを保護する役割があります。テーブルクロスを敷く事で、テーブルの劣化を抑え、長い間大切に使用する事ができるのです。テーブルって、とても高い家具ですよね。また、レストランなどに設置されているテーブルは同じ種類を揃えていますから、取り替えるとなったら大変な出費になってしまいます。少しでも長く使用できるように、テーブルクロスで保護してあげて下さい。そして、ご家庭に於いては、テーブルは他の何より長い時間を「家族と過ごす」家具でもあります。三食の食事だけでなく、おやつの時間や、ご家庭によってはお子様の宿題をキッチンダイニングのテーブルの上で行うというところも多いでしょう。思い出がいっぱい詰まった大切なテーブルを長く使う為にも、テーブルクロスはお勧めです。
■食事の際の音を防ぐ
食事中にかちゃかちゃ音を立てるのはマナー違反とされていますよね。でも、テーブルの上に直接お皿やカトラリーが置いてあると、どうしてもそれらがテーブルとぶつかって音を立ててしまいます。テーブルクロスを敷く事で、そうした食器やカトラリーの立てる音を抑える事ができます。それと、テーブルクロスを敷くと、摩擦が生じるので、カトラリーや食器が滑りにくくなり、うっかりテーブルから落としてしまった……なんて事も防ぐ事ができるのです。食事中のマナーって、とても大切。相手を不快にさせずに楽しく美味しく食事をする為にも、テーブルクロスは必要なアイテムなのです!
■テーブルセッティングやインテリアとして
テーブルクロスって、敷いてあるだけでとってもお洒落で高級感が出ますよね!1枚敷くだけで、お部屋全体のイメージまでガラッと変わってしまいます。元々テーブルクロスは、テーブルが粗末な素材で作られていた頃に、それを隠す為に使用されていたという側面もあります(その為、当時は正式な晩餐会では床まで覆い隠すテーブルクロスが多かったようです)。お洒落な雰囲気の中で食べる食事は、それだけでも心が躍り、とても美味しく感じられるもの。テーブルクロスは生活を彩るアイテムとして、とても重要なのです!
テーブルクロスの素材戦争、勃発!
大好きな恋人のこうじさんと結婚し、新婚生活を送る事になった三和子さん。暮らし始めたのは小さなアパートですが、素敵な生活を夢見て、少しずつお部屋のインテリアなどにも心を注いでいます。あんまり贅沢はできないけど、ちょっとはおしゃれな生活もしてみたいな。まずはと素敵なカーテンを買いに行って、こうじさんと2人でリネン類売り場を周り、隣接する家具コーナーを見ている内に、ふと目に入ったのがテーブルセッティングのディスプレイ。三和子さんはそれを見ていてハッと気付きました。あんな高いテーブルセットを購入するのはしばらく無理そうだけど、でも、家にある傷がいっぱい付いた使い古しのテーブルでも、テーブルクロスをかけたら印象が変わるかもしれない!
「ねえ、こうじさん、テーブルクロスも買っていかない?」
こうじさんにそう提案すると、こうじさんも大賛成。さっそく2人でテーブルクロス売り場に向かいます。テーブルクロス売り場には、様々な種類のテーブルクロスが売られています。オーソドックスな白いテーブルクロス、色の付いた無地のテーブルクロス、おしゃれな模様の入ったテーブルクロス、レースの装飾が施されたテーブルクロス……生地の素材も、高級素材の絹の他、綿や麻、ポリエステルなど。ビニール素材のテーブルクロスにも、透明なテーブルクロスだけではなく、お洒落な柄入りの物もたくさんあります。そこでふと、三和子さんは考えました。(テーブルクロスは素敵だけど、食事の前後でテーブルを台拭きで拭かなきゃいけないわよね)テーブルクロスを濡れ布巾で拭く事はできません。という事は……
(布のテーブルクロスの上に透明のビニールテーブルクロスを敷けばいいわね!)
そうすれば、布のおしゃれで高級な雰囲気をそのままに、苦労せず家事をこなせます。
という訳でまずは布のテーブルクロスをじっくりと確認します。
売られているテーブルクロスには、正方形の大きさにカットされたテーブルクロスもあれば、ロール状に巻いてあって必要なサイズを切り売りしてくれる物もあります。
三和子さんとこうじさんが使っているテーブルのサイズは、二人用の、幅90cm、奥行き80cmの、正方形に近い長方形です。
三和子さんは通りかかった店員さんに聞いてみました。
「テーブルクロスのサイズって、テーブルよりどれくらい大きければいいんでしょうか?」
「そうですね……好みにもよりますが、一般的には、テーブルの角から15~30cmくらい垂らすようにセッティングする事が多いと思います。20cmくらいだとちょうど椅子に座った時にテーブルクロスが足にかからない位の長さになる事が多いです。それより短いとカジュアルな感じになりますし、逆に長いとエレガントで上品な印象になりますね」
という事は、垂れる部分を20cmとするなら、90cm+20cm+20cmで130cmサイズです。
とはいえ、15cm~30cmなら、120~150cmサイズでも問題無さそう。
それならわざわざカット費用200円をかけなくても既製品を買うので充分そうです。
「どんなテーブルクロスがいいかな?」
「やっぱり白だろう。白いテーブルクロスは清潔なイメージだし、高級感もあるし」
「でもレースや刺繍があってもおしゃれで良いわよね」
2人で話し合いながら選んだのは、150cm正方形の白い地にダークブルーの蔦模様が描かれたテーブルクロスです。落ち着いたダークブルーの色合いがシックでとても素敵なテーブルクロス!
それから三和子さんはビニールのテーブルクロスの方へと移動します。この布のテーブルクロスの上にかける透明のビニールテーブルクロスを買う為です。
ところが、透明ビニールのテーブルクロスを手に取ると、こうじさんが「えっ」と驚いた声を上げました。
「なんでそれ買うの?」
「なんでって……布のテーブルクロスの上に敷く為だけど?」
「なんで? せっかくおしゃれな布のテーブルクロスを買うのに、ビニールを上に敷いたら台無しじゃ無いか!」
こうじさんの言葉に、三和子さんは気付きました。
もしかしてこうじさんは、食事の前後でテーブルを拭いたり片付けたりした事が無いのかもしれません。
だからテーブルを拭かなければならないという事がわからないのでしょう。
「あのね、こうじさん。テーブルって、食事の前に濡れた台拭きで綺麗に拭き上げてからお皿を並べるのよ。食事の後もそう。一通り片付けたら台拭きでテーブルを拭くの。でも、布のテーブルクロスだと拭けないでしょう? だから上にビニールを被せるのよ。そうすれば濡れ布巾で拭く事ができるから」
三和子さんが説明すると、こうじさんは眉を寄せました。
「テーブルクロスっていうのは、テーブルが汚れないようにかけるものだろう? 食事が終わったらすぐに外して洗えばいいじゃないか」
「いやだ、こうじさんたら。食事は1日に3回あるのよ」
「じゃあ3枚買えば良い」
「1日で洗って乾くとは限らないでしょう?」
「なら3日分で9枚買えば良い」
頑ななこうじさんに三和子さんは首を傾げます。
「どうしてそんなにビニールのテーブルクロスを嫌がるの?」
「ピカピカしているのが嫌なんだ。すごく安っぽくて。せっかくおしゃれなテーブルクロスを買うのに、そんな安物を上に被せたら台無しになっちゃうじゃないか」
そう言われてみれば、確かに、ビニールのテーブルクロスは安っぽいかもしれません。
そこで三和子さんは買うつもりだった薄い透明のビニールテーブルクロスをやめて、もっと厚い物を手に取りました。
「これをテーブルの幅ちょうどに切って置くというのはどう? これなら硝子の天板を被せているみたいで安っぽく見えないんじゃない?」
「でもテカテカしているだろう?」
こうじさんはそれも気に入らないようです。
三和子さんは困ってしまいました。
「確かにリネンのテーブルクロスを9枚も買えば毎回洗って使えるけど、うちの洗濯機はそんなに大きくないから、1日3枚も洗ったらいっぱいになっちゃうし……それに、洗っても、染みって落ちないのよ? 醤油とかケチャップとか、コーヒーとか」
「それなら大丈夫だ、このテーブルクロスは撥水機能付きって書いてある。ほら」
得意げにこうじさんが商品札を見せます。
確かにそこには「撥水」という文字が書いてありました。
「へえ、これって”はっすい”って読むんだ。でも……撥水って、どういう意味?」
「水を通さないって意味だろう。だからこのテーブルクロスなら、何かこぼしても拭けば染みにはならないんだよ」
「それは”防水”でしょう。撥水ってどんな意味なんだろう……調べてみよっ」
三和子さんはスマホを取り出して「撥水とは」で検索をかけてみました。
するとそこには
「撥水と防水の違いとは」
「撥水加工と防水加工の違いとは」
「撥水素材とは?防水素材との違い」
という記事がずらりと並んだのです。
「やっぱり撥水と防水は違うみたいだよ」
「えっ、そうなのか?」
こうじさんも自分のスマホを取り出して「撥水とは」で検索をかけてみます。
そこでわかった事は……
■撥水機能とは:
撥水機能とは、生地の表面を水が転がり落ちるような作用で水を弾くようにする機能のこと。生地の表面、あるいは生地を織っている糸に撥水コーディング加工をする事で撥水機能を持たせます。このコーティング加工により、生地が水に濡れると、その水分が玉状になりコロコロと転がるので、叩くようにして拭き取ることができます。生地をコーティングしても布目の隙間は塞がれていないので、通気性は保たれています。蒸気化した水分であれば分子が小さいので通り抜ける事ができます。基本的には少量の水を弾く機能なので、水量が多かったり、長時間水に浸されていたりすると、布目の隙間から中に浸透してしまう事があります。布が劣化してくると撥水機能も低下します。
■防水機能とは:
防水機能とは、生地の裏側まで水を一切通さない機能の事をいいます。塩化ビニルや合成ゴムなど、水を通さない素材で作られていたり、生地の隙間にゴムや合成樹脂を塗り込んで水を通さないようにする加工をしたりします。加工されている素材を使用しているので、使っている内に効果が落ちてくるという事はあまりありません。水の浸透をほぼ完全に防いでくれますが、反面、布目に隙間が無い為、空気や水蒸気も通しません。その為通気性が悪く、蒸れやすいと言う弱点があります。
「待って、長時間ってどれくらいかな。食後すぐに洗濯なんてできないよ。朝にまとめて洗うんだから……」
三和子さんの言葉に、こうじさんも考え込んでしまいます。
でも、こうじさんはやはりビニールのテーブルクロスは使いたくない模様……
「今、コロナだろ。一緒に食事してたら家庭内感染は防げないとは言ってもさ、やっぱりこまめに洗濯した方がいいじゃないか」
「だからって二人暮らしなのに食事のたびに洗濯機を回すなんて、浪費だよ」
三和子さんがそう言うと、こうじさんはちょっと困ったように肩をすくめました。
それから渋々といったように、話し始めました。
「あのさ、三和子。俺がマンガを読むのが大好きで、毎週マンガ雑誌を買ってるって知ってるよな?」
「うん、知ってるけど?」
いきなりの話題の転換に、三和子さんは驚きながら頷きます。
するとこうじさんは「実はさ」と遠くを見るようにして視線を泳がせました。
「子どもの頃にさ、お小遣いでマンガ雑誌を買ってきて、テーブルに座って読むのが好きだったんだ。麦茶を入れてさ、飲みながら読むんだ。うちは共働きだったから、母さんも仕事でさ。家には誰もいなくて……ちょっと寂しかったけど、マンガを読んでいる間はワクワクして、寂しさなんて忘れられたんだ」
「うん」
話の流れがよくわからないまま、三和子さんは頷きます。
「ある時さ、いつものようにマンガを読んでいたら、友達から電話がかかってきて、一緒に遊ぼうって話になったんだ。それで俺、雑誌をテーブルの上に置いてね、遊びに行ったわけ。宿題もまだ終わってなかったんだけど、帰ってきてからやればいいやって思ってさ」
「うん」
「発売日だったから、帰ってきてすぐにランドセル放り出したまんま読み始めててさ。麦茶飲んでたコップも出しっぱなしでさ。そしたらそんな日に限って、母さんが定時きっかりで帰って来ちゃったんだよ」
「あらあ……」
「当然、散らかり放題の台所見て、怒られてさ。ちゃんと片付けなさいっ!って。そこまではまあ、いつもの事だったんだけど……」
「何かあったの?」
三和子さんが尋ねると、こうじさんは頷きます。
「……雑誌がさ。テーブルクロスのビニールに、貼り付いちゃったんだよ」
「え?」
「ビニールって、長い間上に紙を置いておくと、貼り付いちゃうんだよ。あ、いや、プリントを1枚軽く置いておくだけなら大丈夫なのかもしれないけど、ほら、雑誌って重いだろ? それが、べったり貼り付いちゃってさ」
「うわあ……」
想像して三和子さんは思わず唸ってしまいました。こうじさんはしょんぼりしています。
「更に悪い事に、その時の雑誌の表紙が、水着姿のグラビアアイドルでさ。えっちな女の子の写真がべったりテーブルクロスに貼り付いちゃったわけ」
「最悪だ……」
「そう、最悪。隠そうにも、音でバレちゃっててさ。しかも、一生懸命布巾で拭いたけど、落ちないんだよな、写真のインクって」
「大変だ。お義母さん、カンカンだったでしょ?」
「もう、大激怒。あの時は何時間お説教されたんだったかな……家に帰ったらすぐに荷物を片付けろとか、宿題をやらずに遊びに行くなとか、飲んだコップは流しに下げろとか、色々言われたけど、結局1番悪かったのはあの写真だな……」
「でも義母さんの気持ち、ちょっとわかる……働いて帰ってきて、テーブルの上に水着の女の子の写真の跡がべったりくっついていたら、私だって嫌だよ……」
三和子さんがしみじみとそう言うと、こうじさんは目を伏せて苦笑しました。
「母さん、働いてて大変なのに、家事とかけっこう頑張ってたしさ。だから俺も当時はかなり凹んでさ……ビニールのテーブルクロスを見ると、あの時の事を思い出しちゃうんだよ。母さんのあの、泣きそうな顔とかさ……夜中に一生懸命布巾で拭いてた姿とかさ……」
遠い目をしたこうじさんは悲しそうな顔をして、それからふうとため息をついてから三和子さんに向き直りました。
「それでもやっぱりマンガは今でも大好きだし、テーブルでコーヒー飲みながらマンガを読むのが俺の1番のリフレッシュ方法なわけ。だから、その時に嫌な事を思い出したくないんだよ」
「うーん、そうかぁ……」
そう言われてしまうと、三和子さんも強くは出られません。
キッチンは2人にとって大切な団欒の場所です。
それなのに嫌な思い出が浮かんでしまうのでは、テーブルクロスを買った意味がありません。
三和子さんがテーブルクロスを買おうと思ったのは、少しでもおしゃれで幸せな空間を演出したいからなのです。
「でもなあ。布のテーブルクロスだけだと、いくら撥水性があると言っても、すぐ汚れちゃうしなあ」
「それでしたら、上に撥水性の高い使い捨てのトップクロスをもう1枚かけるというのはいかがでしょうか?」
悩む三和子さんに声をかけて来たのは、先ほどテーブルクロスのサイズについてのアドバイスをくれた店員さんでした。
「トップクロス?」
「はい、こちらのような感じで」
店員さんは持っていたタブレットに画像を表示させます。
そこには、白いテーブルクロスを敷いた上に、対角線になるようにしてもう1枚、ダークブルーのテーブルクロスを敷いているテーブルセッティングの画像が表示されていました。
「わ、素敵! すごくおしゃれ!」
「トップクロスを敷くと、とてもお洒落で高級感が出ますでしょう?
店員さんはにっこりして、画像の下に表示されていた商品のリンクをタップします。
「こちらはPP不織布を素材にしている使い捨てのテーブルクロスで、レストラン様などでご利用頂くケースが多い商品となっております」
「ぴーぴーふしょくふ?」
「PPはポリプロピレンの略です。不織布というのは、織らない布、と書きまして、通常の布のように糸を織って作るのではなく、ペレットと呼ばれている米粒状のプレスチック素材を熱で溶かして加工して作ります」
「ビニールとは違うんですか?」
「一般にビニールのテーブルクロスは塩化ビニルを素材にしておりまして、こちらは防水機能の商品となります。対してポリプロピレン不織布は、素材そのものに撥水機能がございますが、防水ではございません。ただ、不織布という名前の通り、リネン類と同じように柔らかいドレープ性が出るように加工してありますので、見た目の高級感は損なわないかと思います」
「なるほど」
店員さんは「こちらへどうぞ」と三和子さんとこうじさんを案内します。
「こちらが不織布のテーブルクロスになります。見て頂けるとわかると思いますが、繊維を織るのではなく、凹凸を付ける事で柔らかく加工してあります」
「あ、これ、切りっぱなしですね」
三和子さんはその不織布テーブルクロスの端の部分を見て思わず呟きました。店員さんが頷きます。
「不織布は織っておりませんので、切れ端がほどけるという事がございません。その為、自分の好きな形にはさみで切る事ができます。ピンキング鋏で端を波状に切ってお使いになられる方とかもいらっしゃいますよ」
「へえ、便利! 可愛いですね」
三和子さんは不織布のテーブルクロスに触ってみました。柔らかい手触りですが、この布には見覚えがあります。
「これってエコバッグに使われているのと同じ素材じゃ無いですか?」
「はい、こちらの商品とは違ってもっと厚い素材になりますが、エコバッグでも不織布は使われておりますね」
「逆に薄い奴は花束を包むのに使ったりしてますよね?」
こうじさんも口を挟むと、店員さんはにっこり笑って頷きました。
「コロナの影響もありまして、テーブルクロスのクリーニング代が負担になっているという飲食店さんが増えているんです。そこで、こうした使い捨てのテーブルクロスに切り替えたり、或いはトップクロスに敷く事で汚れを防ぐといった対応をされているお店も多いんですよ」
「そういえばこれ、使い捨てなんですか?」
三和子さんが気になっていた事を聞いてみます。店員さんは頷きました。
「はい、基本的には使い捨てですね。先ほども申し上げました通り、撥水性がありますのでちょっとした飲みこぼしなどは布巾で軽く叩くようにして頂ければ染みにならずに拭き取る事ができるのですが、まったく汚れないという事はありませんので……」
「そうか、使い捨てか……」
三和子さんとこうじさんは「うーん」と考え込んでしまいます。
ビニールのクロスを敷くよりは高級感があり、布のテーブルクロスだけよりは汚れが少なくて済みそうですが、使い捨てのテーブルクロスを使うほどの余裕は、今の2人にはありません。
店員さんはそんな2人を見てにっこりしました。
「テーブルクロスには、色々な種類がございます。ぜひ色々ご検討頂いて、お部屋に合った商品をお求め下さい。テーブルクロスを1枚敷くだけでお部屋の雰囲気がぐっと変わりますよ」
それではごゆっくりご覧になって下さい、と頭を下げて、店員さんは去って行きました。
三和子さんとこうじさんは顔を見合わせて、「どうしようか」と笑い合うのでした。
展示会・即売会のディスプレイの敷き布として
テーブルクロスの使い道は、食卓用とは限りません。実は当社の使い捨て不織布テーブルクロスのお客様の中でかなりの割合を占めるのが、展示会・即売会などのイベントで使う敷き布・飾り布です。不織布のテーブルクロスの最大の利点は、ハサミで切っても端がほつれないこと。展示会や即売会、イベントなどで使われるのは長テーブルですので、使用するテーブルに合わせて敷き布のサイズを調整しなければいけません。敷き布をオーダーメイドするのは予算的に大変ですので自分で裁断する事になりますが、その際、通常のリネン類だと、布端の処理をしなければならず、とても大変です。その点不織布ならばハサミやカッターで切りっぱなしにしてOKなので、とても便利なのです。
■敷き布の選び方
イベント用ディスプレイの敷き布には、白か、濃い色のテーブルクロスを選ぶ事をお勧めいたします。濃い色の敷き布だと展示している製品の視認性がとても高くなるからです。当店の商品では、展示会ではダークブルーやダークグリーンが人気となっております。
■敷き布のサイズ
展示会などの大きな商業イベントの場合は、100メートルロール巻をご購入いただくと、ディスプレイで大活躍します。例えば、背面一面に壁紙のようにしてダークブルーのテーブルクロスを下げる事で、周囲との差が際立ち、ブースがとても目立ちます。或いはカーテンのように半円状に吊り下げても綺麗です。当社のテーブルクロスとりぼん100メートルロール巻はお好きなサイズに裁断して頂く事ができるので、展示会では便利にご利用頂けます。
■同人イベントの敷き布
同人即売会にサークル参加する歳の敷布には、当社の100cm正方形サイズのテーブルクロスが便利です。同人誌即売会のサークルスペースのテーブルサイズは、1スペース90cm(長テーブルの半分)となっておりますので、端10cmをピンキング鋏で切り落とすと、とても可愛い敷き布になります。色は頒布される本やアイテムによって変わってきますが、やはり濃い色のダークブルーやダークグリーンがお勧めです。また、当社の不織布テーブルクロスとりぼんは、切りっぱなしで加工できるので、サークルスペース側にポケットを縫い付けた「あの布」を作るのにもとても便利です。ミシンや針が使えない場合は、ホチキスでバチバチ留めてしまえばOK!
同人誌即売会にサークル参加する時にも、ぜひご活用下さい!
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見た目は豪華に、経費は節約
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テーブルクロスがかけられていると、店内の雰囲気はぐっと高級感を増します。
また、テーブルを傷つけず長く使うためには、テーブルクロスをかけて保護したいもの。
でも、白い布のテーブルクロスは汚れやすく、クリーニング代の負担が大きすぎます。
かといってビニールのテーブルクロスではあまりにも安っぽいし…
そんな時にご利用頂きたいのが当店のPP不織布製テーブルクロスです。
■ テーブルやアンダークロスの保護
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撥水性があるので、下に敷いたアンダークロスの汚れを防ぎます。テーブルクロスを敷くことで、カトラリーや食器によってテーブルが傷むのを防ぐこともできます。また、テーブルのキズや、アンダークロスについてしまった染みを隠すのにもうってつけです♪
■ 見た目を豪奢に華やかに
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通常のテーブルクロス同様テーブルに直接かけて頂いても華やかですが、トップクロスとしてご利用頂くと、ぐっと高級感が出てきます。カラーのトップクロスを利用して、お店のインテリアに華やかさをプラスしてください。
■ 鋏でチョキン!
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当店の不織布テーブルクロスは、鋏で簡単に切ることができます。布と違い、切れ端がほつれることはありません。そこで、ひと仕事終えたテーブルクロスに、是非とももうひと働きして貰いましょう。汚れた部分を切り捨てて、綺麗な部分をお好きな大きさと形に切り抜いてください。花瓶敷きやランチョンマットに早変わりです。ピンキング鋏を使うと、可愛い形にできますよ♪
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